県営住宅八日町団地

県営八日町団地

平成15年、福島県主催の公募プロポーザル(公募型簡易)で県内32社提案の中から設計者として選ばれ設計した建物である。
 会津若松市八日町という雪国の地域環境、ユニバーサルデザイン、少子高齢社会‥このような条件の中でこれからの集合住宅のあるべき姿とは何か。このテーマに対し、今後の社会が地域コミュニティの再生とノーマライゼーション社会を展望するべきと考え、そのキーワードとして「安全・安心と住む」というコンセプトを掲げた。そして、設計においてこれを具体的に積極的に提案している。棟と棟を通り抜ける通路と空中歩廊、大小の小道、雪のストック場、緊急時の車寄せスペース、屋外に出る必要のない自転車置場やゴミ置場、待避スペースのある階段、各所にあるスロープ、住宅各戸の中にある専用バルコニーと光庭、サンルームが付いたベランダ、家族構成で変化する可動間仕切りと可動家具、逆梁構造を活用した収納と掘コタツ空間、南側キッチン、2面開放のWC、会津の漆と本郷焼きのデザイン化、開放のトランクスペース、外断熱による省エネ、などである。
 雪国の冬の生活での移動ができるだけ屋内空間で済むための工夫は、結果として、従来の屋外物置や自転車置場、ゴミ置場などが全て建物本体に組み込まれて屋外に付属建物が一切無いコンパクトでシンプルな表情の建築景観となった。

県営住宅八日町団地 県営住宅八日町団地
八日町駐車場 県営住宅八日町渡り廊下
八日町自転車置場 光庭
八日町団地内部  八日町団地内部
場所 福島県会津若松市 構造 鉄筋コンクリート造3階建
施工年 2007年 面積 一期 1,856㎡ 二期 1,712㎡